立川祐路選手、富士ラストラン&3強の行方!300クラスも熱い!~SUPER GT 第4戦~
いや、立川祐路選手は引退を表明したけれど、まだ残りのレースもありますので、おしまいではないな。こちらは、グリッド入場の際、観客に向けて挨拶をされる立川選手。
みなさまこんにちは!お盆休み堪能されましたか? まだかな~と待ち焦がれていたSUPER GTへ2か月ぶりに行って参りました!
酷暑の中のレースは、観戦者にとってかなりキツイ環境下で正直心配になりました。決勝日は、ひと雨来たので助かりましたが、雨もまた観戦が大変で悩ましいですね。夏休みのレース開催は盛り上がるので良いですが、酷暑の昨今、外出を控えるようにといったアナウンスもあちこちでありますよね。
結果的に観客動員が減りましたが、これは当然なのかなという想いを持ちました。私は、そこをネガティブには捉えていません。立場が違えばまたそれは違いますけどね。
自分が見る側だったら、暑すぎる屋外観戦で、万全の対策を取るのは難しくなると思うのです。5万400人という数字を見れば半分かなとも思いますが、コロナ禍にあった制限がなくなり、社会がまともに稼働したこともあって、今は経過観察的な社会だと思うんですよね~。まあ、そんな事を俯瞰で考える現場でした。では、トピックで振り返ります。
3号車、36号車、100号車、3メーカーの3強
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GT500クラスを制した3号車 千代勝正選手・高星明誠選手/NDDP RACING
3号車Niterra MOTUL Z、昨年はタイトルを獲り逃したなとかいろいろ思い出したのですが、やっぱりそのポテンシャルはあるなと、そう思うレースとなりました。
雨のミシュランタイヤという最強の武器もありますが、ドライでもそうですし何かそれだけではない強さがあるなと。
前戦の鈴鹿では、赤旗中断となってしまいましたが、予選12番手からトップを走り最後はピットに入っていない分のタイム加算で4位と、正式結果が決着した訳ですが、ちょっとこのジャンプアップを思い出してくださいよ?
第3戦鈴鹿は、赤旗がなかったと想定すると、あの後ピットで給油とタイヤ交換をフルサービスでやったかどうかはわかりませんが、タイヤが持ったとしたらどの位置でフィニッシュしたかなとか考えるわけです。
何気に、すんごいポジションでレースを終えている訳で。今回の第4戦は、予選がまず4番手なリザルト。ランキングトップの36号車は15位に沈んだのに…。ま、そこが必ずしも足し算引き算とならないのがSUPER GT。クルマの違い、タイヤの違い、ドライバーの違いといろいろあるから面白い訳です。
36号車 TGR TEAM au TOM'S(坪井翔選手・宮田莉朋選手)
36号車は、決勝の追い上げが見事で、最終的な正式リザルトは4位でチェッカー。もうね、予選のポジションは、いずこへ…(笑)。これはこれで素晴らしいよね。
今季は宮田選手と組んだことで坪井選手の速さがレース結果にしっかり活かされていますね。前戦のレースは、赤旗が出なかったら36号車がトップ争いをしていたのでは…という見方も。
ドライバー2人がすごすぎて毎回同じことを書いてる気がする…。それにレース距離が長いと、速いドライバー2人を擁したクルマは有利という声もある。これめちゃくちゃ納得。
長い距離は、どちらにもレースが転ぶ(決着する)。天候にしろ、他の要因にしろ…。それでも最後に確固たるポジションを獲得する強さ。ロッテラー・脇阪ペアの最強のトムスを思い出しますね。良いコンビ。来季も見られるのかは神のみぞ知る。海外も行かせたいしねえ…。
あとHonda陣営の100号車!NSXラストイヤーもぬかりないのですよ。今回は、ピット作業ミスで3位表彰台が40秒加算で6位となってしまいましたが、しっかりランキング3位。
ベテラン山本尚貴選手をリスペクトする牧野任祐選手の近年の成長が頼もしいですよね。若手がかなり“強い”ドライバーとして成長してきています。上から目線ではないですよ(汗)。
次の鈴鹿ラウンドも長距離ですが、ここはサクセスウェイトの軽いクルマが大きく立ちはだかると予想し、着実に今のようなスタイルでポイントを積み上げていく強さが見られるのではないでしょうか。他のクルマにも言えますけどね。このARTAの2台が獲りっぱぐれていますよね。さすがにぼちぼち来るかな?
鈴鹿が得意な日産勢とホームのHonda勢、GR勢もしぶとく…。熱いバトルが繰り広げられるのが楽しみです。夏の終わりも盛り上がって参りましょう!
立川祐路選手、引退を発表
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左からトヨタ自動車 佐藤恒治社長、脇阪寿一監督、立川祐路選手、石浦宏明選手、GTA 坂東正明代表
TGRコラムに長々と書かせていただきましたので、会見の内容は割愛します。ピットの様子は、ええ、いつも通り。もちろん立川選手の為に、花道を用意しなくてはと思ったスタッフさんは多いはずというか、全員そう思って臨んでいると思います。
昨年、成績が出なかったことの責任も感じて、引退を決意した立川選手(記者会見より)。このプロとしての幕引きに拍手ですよね。こんなことなかなかできませんよ…。できる限り走っていたいはずです。今、若手で彼の代わりができるドライバーがいるのだろうかと。
38号車 TGR TEAM ZENT CERUMO (立川祐路選手・石浦宏明選手)
冗談まじりに、「俺に抜かれたら引退…」とおっしゃっていましたが、ほんとそれ。まだまだ現役でいける中での決意。その決意をみんなでリスペクトして、残り4戦を大切に送ってあげたいなあと思います。もちろん、私はただの裏方ですのでそっとね…。
これから開催される各サーキットでの走りが、彼の人生の全てを賭けて戦って来たSUPER GTのラストランとなります。こちらまで寂しくなりますが、サーキットへ足を運んでいただきたいなあと思いますね。
やっぱりヒーロー!
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谷口信輝選手と片岡龍也選手(C)GTアソシエイション
GT300クラスの4号車、グッドスマイル初音ミクAMGを駆る谷口信輝選手と片岡龍也選手と言えば、ベテランドライバーであり、エンターテイナーでもあるお二人ですね。
6年ぶりのポールポジションに沸きました。決勝は、天候に翻弄され12位フィニッシュ。でもね、味方だらけなはずですよ。表彰式では、JSPORTS ベストパフォーマンス賞を獲得していましたが、まさにそれ。(JSPORTS ベストパフォーマンス賞とは、各戦で最も印象に残るドライビングを見せてくれたチームをファン投票によって決めるファン参加型の賞)
谷口選手は、恥ずかしそうに顔を隠していました。ご自身の終盤のスティントでポジションを落としてしまったことを悔やんでいるからだと思いますが、その男気もすべて、みんなが大好きなのよ!って思いました。
きっとね、ベテランのプライドで、悔しい日々を過ごしたかもしれません。でもすぐに第5戦の鈴鹿大会ですから、気持ちを切り替えて…もう切り替わってるね? 鈴鹿も楽しみにしています。
ポディウムでのドライバーインタビューは今はありませんが、彼らの顔が見えるととても盛り上がるんですよね。かっこいいし、このカテゴリーを牽引してきたチームだし!応援してます!
最後に
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シェイドレーシング FUJI ファクトリー
林テレンプさんのシェイド レーシングのFUJIファクトリーのお披露目に行けなかったんですよね。せっかくお声がけいただいたんですが、他のスケジュールが重なってしまって…。
富士スピードウェイ西ゲート横のルーキーレーシングのお隣、話題の富士モータースポーツフォレスト内に並んで建ちました。ウェルカムセンターともども無料で入場可能とのこと。お時間ある際にぜひ行かれてみてください!
さあ、これから一気にシーズンを駆け抜けます。いろんなカテゴリーを見て勉強しようかな。では、また!
(写真:折原弘之 大谷幸子、テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
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