マセラティ 3500GT

1958年1月~1964年1月

第二次大戦後、マセラーティ兄弟による家内制手工業から離れ、実業家オルシ親子の指揮下で近代的な経営に移行するはずのマセラーティだったが、純粋なレーシングマシーンやそれをベースとしたスパルタンなグラントゥリズモの少量製作という業態では自ずと限界があるのも事実であった。1957年のシーズンをファンジオと共にワールドタイトルの獲得で終えたマセラーティは、この年を以ってF1グランプリ、スポーツカーレースともにワークスでの参戦を中止、量産車の生産・販売に全精力を注ぐ決定を下す。そんな状況下にデビューした3500GTだが、量産車といえどもグランプリマシーン250Fやレーシングスポーツの300S直系のストレート6DOHCツインイグニッションのエンジンを、カロッツェリア・トゥーリング特許“スーパーレッジェラ”のエレガントなクーペボディ、あるいはカロッツェリア・ヴィニャーレ製のスパイダーボディに搭載するという、非常に贅沢な内容のグラントゥリズモだった。1960年には前輪にディスクブレーキを装着(後に4輪に装備)、更にその翌年には英ルーカス製のフューエルインジェクションを備えたモデル、3500GTIが追加される。1964年に生産を終えるまでの生産台数は諸説あるが、クーペ、スパイダーを合わせて概ね2000台を少し割る程度といわれ、一時は経営権譲渡の恐れもあったマセラーティ社の窮状は、この3500GTシリーズの成功によって事実上回避された。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 3485cc 2 4速MT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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